中学時代、ファンでした。(荒木一郎ファンになる前ね)
川津祐介さん、亡くなられたのですね。
この人を初めて見たのは昭和40年。一度にドドッと出演作を見ています。
NHKの大河「太閤記」で秀吉の盟友、前田犬千代(利家)を演じていました。
その時、何故か犬千代は独眼でした。だから私は前田利家は独眼なのだと思い込んだのです。以後どの歴史ドラマを見ても独眼の利家など出てきません。いったいNHKは何を考えていたんだろう? ひょっとしたら伊達政宗と人物像をだぶらせていたのかな?
大河がこんなに長く続くとは思わず、こんな設定にしたのかしら? 今となっては、人にこの話をすると「え、そうだった?」などと返されるのであまり人にはしゃべりません。しかし川津祐介が演じた前田犬千代は確かに独眼でした。
それから「スパイキャッチャーJ3」当時人気のあった「ナポレオンソロ」などのスパイアクションものに触発されて誕生したドラマだと思います。30分のどちらかと言うと家族向けのドラマでした。でも子供心に「カッコいいなあ」と思って見ていました。
それから「ザ・ガードマン」これは有名なので割愛。でも川津祐介ってレギュラーの割に毎回出てはいなかったように記憶しています。
映画では「青春残酷物語」「けんかえれじい」で観ています。「青春残酷物語」は大島渚、「けんかえれじい」は鈴木清順 この2作は外せない。「けんかえれじい」で川津祐介は主人公(高橋英樹)に喧嘩を教える学校の先輩役でした。今では学校の廊下をローラースケートで滑ってる場面くらいしか覚えていませんが。
後年、「夢旅行」と言うお昼の連続ドラマ(このタイトルだから昼メロと言う雰囲気ではない)にヒロインの恋人の父親役で出ていて「川津祐介も父親役を演じ利用になったんだ」と思ったものです。
でもヒロインが波乃久里子で、(このヒロインの年齢設定が私より一つ上なのです。「嘘やん、私が高校生の頃に幼稚園の園長の役やってたやん」と私、ちょっと怒ったわ)年下の恋人が石田純一で、その父親役。恋人との仲がぎくしゃくした頃、その父親に出会って、「なんとなく父親との方がピッタリやんか」と私、見てて思ったのです。が、最後にどうなったかは分からずじまい。何しろ私、このドラマにハマったのが臨月の頃だったので途中で出産して、その後はドラマどころじゃなかったのです。( ̄▽ ̄)
私、中学生の頃、山本学・山本圭の兄弟、西沢利明などが好きでした。その後、ドラマではシラケた若者の役やったり歌も歌ってた荒木一郎のファンになったのです。
ああ、何となくみんな似てるねと言われることがあります。似てるかな…
「太陽の墓場」より(ヤフブ時代にレビュー書いてます)
カッコいい役が多かったけど、大島渚作品では「青春残酷物語」でも「太陽の墓場」でも虫けらのように殺される役だった。
それから、私、この人には、ただファンだっただけでなく別な部分で憧れていました。
毎月こんな絵を載せていたのです。画家でもありました。
「COM」と言う雑誌。毎月、手塚治虫の「火の鳥」や石森章太郎の「ジュン」を掲載していた雑誌ですが、新人の漫画を公募していました。この公募の入選者から青柳祐介、はせがわほうせい、竹宮恵子らが登場してきました。泉谷しげるも入選はしなかったけれど、つのだじろうに絶賛されていました。
雑誌「COM」 川津祐介も絵を載せてるんだ。私もこの雑誌に漫画を投稿してみよう、と思いつつ一度も投稿しなかった。いや、一度も完成した漫画を描いたことがない。
私は昔から思うだけで実行に移さないナマケモノだった。そんな事を突然の訃報で思い出してしまったのです。
(表紙イラストは和田誠)
ご冥福をお祈りいたします。
この主題歌、歌えます♪