らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

芸大の卒展を見に行く

私より2歳年上の友人なんですが。

 

「果てしなき情熱」を一緒に観に行った友人、Kさんの大学の卒業制作展を見に京都の茶山と言うところまで出かけました。1か月以上前の3月18日ですけどね。

え、Kさんって大学生だったのって? 私より年上です。

さっきKさんご本人からメールもらって「歳がバレた」と書かれてたので(抗議じゃないけど)さっきまでここに書いた故人歌手のお名前は削除させて頂きます。( ̄▽ ̄)

Kさんとはもう45年以上の長い付き合いになる友人です。映画友達の一人です。昔から浦山桐郎監督のファンで「浦山桐郎をさぼらせへん会」と言う私設ファンクラブを立ち上げた一人です。もう一人の立ち上げ人のI氏と一緒に監督の「てだのふぁ太陽の子」に監督命令で冒頭のシーンにエキストラ出演しています。(遠景なので顔は分かりません)余談ですが、このI氏、その後、某週刊誌(廃刊しましたが「右手に少年マガジン、左手に某」と言われた)のノンフィクション賞を受賞してライターになり(前身は新聞記者でした)一度「朝まで生テレビ」に出演しています。

絵も描くKさんは天王寺の画廊で毎年グループ展を開いていて私、案内状を貰ってはKさんの絵を拝見させてもらっています。

後日、中の島でランチなんぞをご一緒した時に「実は4年間京都の芸大に通ってた」と聞いたのです。

画廊で拝見させてもらったんですが、彼女の絵の題材が「骨盤」。。。絵を観て「これ、本物!?」と仰天する私に「何でやの。模型やん」とKさんが笑うのです。

骨盤の模型って売ってるんだ…人体模型だってあるもんね。骨盤があっても不思議じゃないわ…その骨盤を卒業制作として新たに描いていました。百号のキャンバスに…

もうそれだけで私はタジタジになってしまいました。

Kさんが4年間学んだ大学は京都芸術大学通信制の洋画コース

京都芸大…夫に聞いたら夫は知っていました。旧名は京都造形大学。そのことで京都市立芸大から訴えられたってニュースになったらしい。私、何にも知らないなあ…

Kさんが永く介護を続けていたお父さんが亡くなられて、もう一度絵を描こうと決心したそうなんですが、入学した年が2020年でコロナ禍となり通信制とは言え、ずっとリモートだったそうです。それでも卒業制作の絵を直接見てもらうために4回ほど、絵を梱包して大学へ送り、自分も大学へ出向いてそこで制作、教授にアドバイスを受けて、また自宅に送って自宅で描いて、また大学へ送り…を4回繰り返したそうです。

私はそれを聞いて眩暈すら覚えました。Kさんの情熱に。この歳になって(m(__)m)4年間の大学生活を送ろうとする勇気。Kさんが言うにはこの大学は入学は誰でも可能なんだとか。問題は卒業。単位を取らなきゃいけない。大学生活は初めてというKさんは大学は単位を取らなきゃ卒業できないと言う事を知らなかったそうで、最初の1年、絵ばかり描いていたのが2年3年生の時はレポートを書くことに必死だったとか。

卒展で他の学生たち(それこそ老若男女)の作品を拝見して私にはこんな行動力は無いなあとため息が出ました。(それでも大いなる刺激を受けたのも事実)

現在、ある芸能人(引退宣言してたから元芸能人か)が書画コースに在籍してるのだとか。橋幸夫、この人は長い芸能生活で自分のサインを書き続けてきて書道にずっと興味を抱き続けていたんだそうです。それで芸能界を引退した今、もう一度学ぼうと決意して入学したそうです。やるじゃないの橋幸夫

 

この通路の(写真の左側)左は私の苦手な大階段になっています。

大学の外観を撮り忘れたのですが、ギリシャパルテノン神殿のようです。

撮り忘れたのは叡電茶山駅から15分くらいヒイヒイ言いながら歩いて来たから。写真撮る余裕がありません。ずっと緩い上り坂だったしね。

帰りはバスで京都駅までの方が楽だと教えられました。はい、バスにします。

 

 

 

 

これが大階段 下りは自分の脚で降りました。上りはエレベーターに乗りました。

 

何やってるんでしょうか、このオバちゃん。。。

 

大学の1階(地下?)にある進々堂で休憩 進々堂の横に通路があって歩いて行くとエレベーターホールがあります。

 

コロッケバーガーとカレーパンとコーヒー

 

Kさんはこの後、他の人たちと用事があるので、ここで別れて私は大学の前にあるバス停からバスに乗って京都駅まで帰りました。

Kさんが言うには「ここからなら座っていけるけど、2つ次の停留所から混むから絶対座っているように」 なるほど2つ次の停留所と言うのが銀閣寺前。激混みになりましたが、おかげで京都駅までの約1時間、座っていられました。


久々の刺激でした。1か月の仕事が終わった二日後だったので、しばらくは夢うつつ状態でした。その後にまたKさんと映画を観に行って…私、今でもボーっとしています。
早く現実に戻らねば…

                        4/21