らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

「群青神殿」(小川一水)と「飛ぶ孔雀」(山尾悠子)

夏バテでブログ急死中です。←うわっ凄い誤変換! 休止です。

はてな文学賞とやらに挑戦してみようと書き始めたんですが、すぐに挫折。暑すぎる。

頭痛とめまいが昨日から続いております。熱中症かなと思いつつ血圧計ったら

150-95 高血圧やがな! 暑すぎると血圧って上がるの? ほんまに急死するかも。。。

 

 閑話休題 最近読んだ本の話を。

 ちょっと前に「2355」の今夜の1行目で紹介された小川一水

紹介された「老ヴォールの惑星」を読みたかったけど、書店でようやく見つけたのが、この本だったので買ってみました。

小川一水「群青神殿」

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正直、想像してたものと違ってまして…「老ヴオールー」の書き出しが何やら哲学的な匂いがしたので、そんな小難しい内容かなと読んでみると。。。

アニメやがな…展開しかり登場人物しかり。

登場人物の名前が鯛島俊機に見河原こなみ、巻瀬練、仙山悠華…まるでアニメのキャラクターのような華々しさ。

私が買ったハヤカワ文庫の表紙は上のように深海冒険物らしい装丁だけど、画像検索すると、朝日ノベルズではこんな装丁になっている。この表紙では私は買わなかっただろうなあ。

でも主人公のカップルはいかにもこんな風なのです。

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その分とても読みやすい。サクサク読める。しかしデタラメは書いていない。(創造はあるけど) 取材力を駆使して海上保安庁護衛艦や民間探査船を描き、深海の脅威を描いている。

小川一水と言う作家の名前を知ることがなかったら一生読むことのない類の小説でした。

 

もう一冊。実は半年かかってようやく半分だけ読み進めた小説です。

山尾悠子の「飛ぶ孔雀」 

2月頃、医院の待ち時間が1時間ほどあると聞いたので、それじゃ本でも読んで待っていようと近くのショッピングモールの中の書店に立ち寄った時に目に付いた本です。

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この本に注目したのは作者が1955年生まれの女性だったからです。私とほぼ同年代。

この年代でSFを描く女性となると漫画家の名前が浮かぶのです。萩尾望都とか竹宮恵子とかの。SF小説を書く女流って珍しいなあと思って購入して読み始めたんですが…

手ごわい…何が書いてあるのか分からん…(おいっ) 主人公が誰なのか、どんなストーリーなのかが掴めない…って、なんて情けない読者なんだ私は!

漠然としたストーリーはあるのです。山の上で火が燃えなくなって地上で火が不足してくる…そんな内容だとは分かるんですが、それ以上は…もうこの続きを読む気が失せています。SFと言うより幻想小説と呼んだ方が相応しい内容です。

文章が美しいと絶賛する人もいるし、時間を返せと言う人もいる、難儀な小説です。

私にとっては小津安二郎の「東京物語」のような厄介な代物でした。この先どうしようかと悩んでおります。。。