らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

青幻記 -遠い日の母は美しくー 

ずっと観たかった、名カメラマン成島東一郎の監督作品…

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1973年のキネ旬ベストテンの3位に入った作品で、ずっと観たかった映画です。

木下恵介の撮影助手を経て、吉田喜重の監督第一作に撮影監督としてデビューし、以来、大島渚篠田正浩ら松竹ヌーベルバーグの監督のもとで撮影を担った名カメラマン、成島東一郎の初監督作品。

 

大筋を言うと、主人公(田村高広)の私が、幼い頃に亡くなった母を故郷の沖永良部島で回想する話です。

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少年の日、私の母(賀来敦子)は夫と死別し別の男(小松方正)と再婚して鹿児島に住んでいた。私はその近くに住む父方の祖父に預けられていた。

街で偶然を装って母に会いに行く私。

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祖父(伊藤雄之助)の家には祖父の妾(山岡久乃)がいて私を疎んじていた。母は体が弱く再婚相手にも離縁されて沖永良部に帰ることになった。祖父は私が小学校にあがった年に亡くなる。

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発明狂だった祖父の発明品を売り歩かされる私。

親切な豆腐屋の主が買ってくれる。「お前は孤児院から来たのか?」

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祖父の家に居場所がなく、妾に虐められている私は母を見送りに行きそのまま船に乗ってしまい、母と一緒に沖永良部に着いてきてしまう。

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祖母(原泉)と母と私との貧しいが、豊かな自然の中でのささやかな幸せな日

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島一番の美貌と踊りを称えられていた母は皆に請われて踊りを舞う。

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さすがに美しく幽玄なシーンだ。

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若い頃から母を思い続けて独身のままの島の男(藤原釜足

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男を傷つけまいと諭すように男の求愛を断る母

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ある日、母と二人で磯遊びに出かける。

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「お母さんは病気だからあなたを抱きしめてあげることができない」と言う母とのつかの間のふれあいの時間が過ぎて行き

気が付くと潮が満ちてきて岸へ戻れなくなっていたのだ。病弱の母は私を何とか逃がして自分は波にのまれる。

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母の墓で遺骨を洗い直し、東京へ戻る私

「君は東京であまり幸せではなかったんだね。この年になっても母親を忘れられんのだから。いろいろ母親に聞いてもらいたいことがあったんだろ」と島の友人(戸浦六宏)は言う。

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原作は一色次郎の自伝的小説で太宰治賞受賞作品。一色次郎の父親は戦時中、無実の罪で投獄され獄中で結核に罹り死亡しています。(映画では描かれていない)

母親を慕い続ける男の心情を叙情豊かに描いている作品、ではあるけれど、叙情に流された嫌いがあります。ストーリーに起伏がなく平板で、母親の死因が結局、病死ではなく水死と言うのが衝撃に映るのです。

若くして亡くなった不憫な母を思うと悲しくて悲しくて「おかーさーん!」と言う感情を観客に押し付けているようで、こちらは「悲しいのは分かるけど」と反発してしまいます。

撮影監督の腕の見せ所はクリアしたけど、全体監督としては意欲が大きすぎて観客の心を掬い取れなかった感が残りました。

ちなみに1973年キネ旬ベストテン、1位は斎藤耕一監督の「津軽じょんから節」2位は深作欣二監督の「仁義なき戦い」でした。

 

この映画、去年CSで放映されたのでその時に観て、レビューを書くつもりが今日になりました。録画がたまりすぎてます。どんどん掃いてゆくつもりです。「なんじゃこりゃ」な映画が多いので頭を抱えています。。。

 

 

 

 

 

 




 

唄ならなんぼでも歌ったるがな🎤

 

上手い下手は別次元でね。( ̄▽ ̄)

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今、一番気に入ってる歌。

このタイトルにハッとした。今まで無かったのが不思議。


小桜舞子 / お帰りなさい 

↑頑張ってほしい。売れてほしい。

 

紅白も半分以上、知らない歌手・歌のオンパレードで年々面白くなくなる。

でも見てる。

 

 

 

 

検査が前に進まない。。。( ̄へ ̄)

去年の10月の初めに健康診断があって、実は結果が芳しくなかったのです。

3つも要精検に引っ掛かりました。意気消沈してかかりつけの医者に相談したら、「一つずつやっつけて行こか」と激励の言葉。

で。。。何だか知らないけど、次々になんやかんやの問題が派生して、私の苦手な面倒くさいことが。。。検査が前に進みません。

「別に早急に検査せなアカン訳じゃないし、年明けてもええやん」と、またまた激励の言葉。本当に大丈夫なのかな、ひょっとして明日をも知れない不治の病とかだったらどうしよう…」と不安を抱えながら毎日を過ごしています。(ホンマかいな)

で、やっと一つだけ結果が出まして。「大変やったな。そやけど、そんな話聞いたことないで」と先生が腹抱えるほどの笑い話に終わりました。(特異体質か、私は)

来週二つ目の検査があって、三つ目は来月になりそう。どちらも笑い話で収まりますように。。。

あるブロ友さんがブログに書かれてたんですが、その方のお母さん(どうもお母さんの方が私と同年代らしい)の今年の目標が「死なない」だそうで。これ、私も頂きます。

コロナにも本気で警戒しなきゃいけない年齢だし、雪道で転ばないように、特殊詐欺に騙されないように、病気、不慮の事故、災害・事件に巻き込まれないように。

私の今年の目標 「死なない」で頑張ろう。

 

以下は記事に関係ない写真。。。

ガチャガチャで当てたチコちゃんの指輪。

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JR京都駅の南口の酒屋に飾ってたポスター。懐かしい。

黄桜は京都伏見のお酒です。

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堺市にあるハーベストの丘の園内を入っています。

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南海電鉄が発行しているフリーペーパー「NATTS」 昨年12月号の表紙「ジョゼと虎と魚たち

背景は「なんばパークス」ですが、映画にはこの場面は登場しないそうです。

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名古屋の豊田産業技術記念館に展示されてる「トヨペットコロナ」

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 今年公開の映画「女たち」の主題歌になっています。


荒木一郎/妖精の詩 (1983年)

 

昨日1月8日は荒木一郎さんの誕生日でした。昨日アップする予定でしたが、バタバタしてて遅れました。(いつもの事よ)

 

 

 

 

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

 

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入力した訳でもないのに「元旦」がヒットして、そしたら花吹雪が降ってきました。

1月3日現在も「元旦」に花吹雪が舞ってますgoogleで。

(記事をアップした後、もう一度「元旦」を出したら、もう舞うのは終わったみたいです)

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そして今年最初の「たなくじ」です。

金銀銅の歌ってあったかなあ。。。

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「金と銀」って曲があったはず。あった。


レハール ワルツ《金と銀》 ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン

 

2ペンスって銅貨のはず。で、この歌を。

メリー・ポピンズ」より「2ペンスを鳩に」

♪タプンスタプンスって聞こえますね。( ̄▽ ̄)

 

ところで1ペニー、2ペンスと言うけど、1ペンス、2ペニーって言わないなあ、と不思議に思ったので検索してみたら、ペンスってペニーの複数形なのだとか。イギリスの貨幣はややこしい。まあ生涯にイギリスに行くことはないだろうけどね。

 

年末にバタバタと家具を動かしたり旅行したりで、年賀状を書くのが遅れた…いえ、年賀状と言うものの事を忘れていました。

もう年賀状出すの止めようかな。。。でも送ってくれた人に返事を書かなくっちゃ。

でもね、一つだけ去年から懸念してることがあるのです。それが何故か前に進まないのです。それが解決するまで私、何もする気が起こらないのです。

さて、どうするかな。。。( ̄[ ̄)

 

 

 

 

来年こそは良いお年を

来年こそは良いお年を

 

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              良いお年を 

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

              良いお年を

       二日酔いの状態を緩和させるために飲む酒は?

              酔い覚まし

            ぶー、迎え酒でした。

            十回クイズかよ。。。

 

       それでは皆様、良いお年をお迎えください。

 

 

この歌、なかにし礼の作詞なんですね。意外。


北島三郎 まつり

 

 

 

 

♪はるばる来たぜ函館~ 3日間函館だけだけど。

この時節に旅行かよ、と思いつつ

 

この時節に旅行。。。何かを生き急いでるとしか思えない夫の行動。毎月どこかに出かけてるやん…ちょっとは大人しくしてたら、と思うのに。「俺は行くぞ。ついて来い」「しゃーない、ついてったるわ」と二人旅。今回ばかりは中止になることを願ってしまった。

だって、こんな時期に大阪から北海道へ旅行なんて非国民呼ばわりされそう。しかし夫が言う「大阪から札幌へ行くんとちゃう。堺から函館や」なんか屁理屈に聞こえるんだけど。

でもツアーは中止にはならず決行。函館から乗り込んだ50人乗りのバスに8人だけのツアー客で出発。

添乗員さんは弁舌爽やかで元気な女性だったけど、彼女の口から旅行業界の厳しい現状を聞かされた。

「旅行業界、ただいま朝令暮改です。朝決まったことが夕方にはひっくり返る。私たちは右往左往です。お客様に何度もお詫びしました。明日が見えません。辞めていく仲間もいます。でも私はこの仕事を続けたいので辞めません」 頑張ってほしいです。添乗員さんにも、旅行業界にも。

 

私の事だから旅行の記事を全部書くにしてもいつ完成するか分からないので、とりあえず写真だけでダイジェスト。

ブログの新着一覧に載せるならこの写真から、と言う事で

ご存知、函館山からの1000万ドルの夜景 絶景でした。

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伊丹から離陸。伊丹ー函館は1時間半。関空ー新千歳の2時間と比べると30分の差を大きく感じます。飛行時間がとても短く感じられました。

富士山が見えました。

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函館空港。こちらよりも反対の壁面を撮った方がよかったかも。

北島三郎の写真がドーンとあったので。(撮り忘れた)

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最初に立ち寄った五稜郭タワーから見た景色

お土産に新選組の隊士の名前を背中に印刷したTシャツを買ってしまった。

「こんなん着るのヤクザだけやで」「いいえ、今は新選組萌えの若い女性って多いんです」「おまえ、若いんか?」「…」

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モダンな函館の消火栓

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二日目は一日自由行動なので、夫婦で鉄旅。私の趣味と夫の趣味の混合旅です。プチ鉄オタ亭主とマンホーラー女房の。

道南いさりび鉄道に乗車。いざ、出発!(木古内へ)

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釜谷駅。 こう言う駅舎を何とか言うんだけど(「鉄道発見伝」で言ってた)忘れた。。。

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木古内駅です。この駅は道南いさりび鉄道の終点(函館から)ですが、北海道新幹線の駅でもあるので大きいのです。

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一度函館に戻って(お昼を食べて)今度は函館本線はこだてライナー)に乗って新函館北斗駅へ。

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新函館北斗駅です。 

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三日目は、大沼公園トラピスチヌ修道院函館空港へ。

大沼公園から駒ヶ岳が見えました。

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トラピスチヌ修道院にて。

大天使ミカエルの像を見上げる乙女。。。(おいっ)

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ここからはグルメ紹介 

老舗レストランの「五島軒」で私が食べたロシア料理セット

一品ずつではなく一度に出されました。

ピロシキボルシチ、ロシア風サラダ、ビーフストロガノフ、この後コーヒーとケーキが出ました。

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夫が食べたのは明治洋食&カレーセット

このお店、上皇がカレーを召しあがったこともある函館の名店ですが、(詳細は書きませんが)さすがだなと大変感心した出来事がありました。函館山から降りてきて汗だく状態で入店してしまったんですが、今度はちゃんとした格好してもう一度入りたい店でした。

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函館と言えば、イカです。「いか太郎」と言う居酒屋で。

イカを名産地にしている土地って函館だけ?

イカって日本中で獲れるはずですが、なぜかイカを売りにしている土地って函館以外は浮かばない…

このイカ、まだ動いてました。。。

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この後いっぱい色んなものが出てきました。サラダ、ほっけ、鳥の唐揚げ、メインの鍋(エビやらホタレやら海産物がいっぱい)、最後にアイスクリーム

おなかいっぱいです。岩海苔の焼きおにぎりはラップにくるんで持って帰ってホテルで夜食に食べました。( ̄▽ ̄)

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 函館駅あじさいと言う店で食べた塩ラーメン 

スープが美味しくて飲み干しそうになりました。 麩が入ってます。

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今回の旅の目的はこれ。

比較的行きやすい場所で配布してるので、3枚ゲットできました。

左 道南いさりび鉄道北海道新幹線木古内駅のすぐそばにある道の駅みそぎの里 きこない観光案内所で貰った木古内町のマンホールカード

真ん中 函館の老舗レストラン、五島軒の向かいにある函館市地域交流センターで貰った函館市のマンホールカード

右 函館本線北海道新幹線新函館北斗駅構内にある北斗市観光交流センターで貰った北斗市のマンホールカード

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一日も早く誰もが何の不安もなく旅を楽しめる日が来ますように。

 

この歌、なんでこんなに陽気で勇ましいんだろ?

でも不思議な魅力がある歌だわ。


『函館の女』北島三郎  はるばる来たぜ函館・・・

 

 

 

 

 

暮れだ!ベートーベンだ!音楽だ!芸術だ!漫画だ!まあ何でもエエわ!

クラシックは苦手ですから話がそれて行きます。

そんな訳でベートーベンから

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短大時代に観た(リバイバルですよ)ディズニの「ファンタジア」のパンフレットより

交響曲第六番「田園」のワンシーン もちろんベートーベンの曲です。

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この「ファンタジア」のパンフレットの解説にこんなことが書いてありました。

「ファンタジア」は音楽家の解釈ではなく画家の解釈です。その方が却って誰にでも楽しんでもらえるーそれがウォルト・ディズニーの制作意図です。と。

今読むと何となく陳腐な解説だなと感じなくもないのですが、手塚治虫ムソルグスキーの「展覧会の絵」からインスピレーションを受けて制作されたアニメ「展覧会の絵」が手塚版「ファンタジア」になっていて、どこまでもディズニーの影響が続くんだなと思ったものでした。

そう言えば、手塚治虫の遺作(未完)になった「ルードゥィヒ・B」の主人公はベートーベンでした。

ベートーベンじゃなくベートーヴェンなのか。。。

 


ベートーヴェン - 交響曲 第6番 ヘ長調 Op.68《田園》 カラヤン ベルリンフィル