らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

「スラムドック$ミリオネア」を観て「クイズ・ミリオネア」の最終予選を受けに東京まで行った日の事を思い出した。

その① それは2001年の10月頃のことです。

わっ、もう21年も前なのね! せいぜい7~8年前だと思ってたけれど。

アメリカの同時多発テロのすぐ後。娘の高校の修学旅行の行き先が海外だったために、変更するかどうか学校が苦慮していた頃。

フジテレビから電話があった日はハッキリ覚えている。その時、家族で夕飯を食べながらテレビの「鉄腕ダッシュ」を観ていた時だったから。TOKIOの連中が100人(だっけ?)の一般人と鬼ごっこを繰り広げるシリーズを放映していた。この日を検索したら2001年の10月8日の放送に当てはまったので、この日だったと言える。

電話が鳴って娘が受話器を取った。娘の応対がちょっとぎこちないので「どこから?」と訊こうとしたら娘が怪訝そうな表情で「お母さんに。フジテレビって言ってるよ」

「はああ!?」

皆さん、「クイズ・ミリオネア」と言うクイズ番組があったことをご存知でしょうか?

説明が面倒なのでご存じない方はウキでも開いてみて下さい。現在、視聴者参加のクイズ番組ってほぼ無いと思いますが、このクイズ。ミリオネアは最高賞金んが1000万と言う高額が魅力で、私も賞金目当てで出てみようと思ったのです。(半分嘘です。出られるなんて思っていない)まあ面白半分で応募したのです。

この番組の応募方法は、番組放送中に画面の上部(だったよね)に出る電話番号に電話をすること。で、かけてみた。すると音声ガイダンスで1問だけ何やらクイズを出されたのです。どんな問題だったか忘れました。とても簡単で即正解。名前と電話番号をガイダンスに従って吹き込むとそれで登録終了。これで私もエントリーされたことになるらしい。

それが9月頃だったのかな。(もろにアメリ同時多発テロの直後やん!)。でも「クイズ・ミリオネア」と「同時多発テロ」の記憶が同じ時期として並ばないのは何故なんだろ?同じ頃のはずなんだけど、記憶ってこんなものなのかな。

そして、登録したことなんか気にもかけず毎日を過ごしていた10月8日の夜7時半過ぎにフジテレビから電話がかかってきたのでした。(長い前振りでした)

 

今度は音声でなくちゃんと女性の声でした。なんと矢継ぎ早に10問、クイズを出されたのです! え、え、え、と思ってる間に10問。そんなに難しい問題ではありません。私、最後の10問目だけ答えられなかったのです。答えられなかった問題の正解は教えてくれませんでした。(それは後日、東京で他の参加者から教えてもらいました)そしたら女性が「10問中9問正解ですので番組の最終予選を受けて頂けます。フジテレビまでお越し頂けますか」と言うじゃないですか。

話を聞くと最終予選のフジテレビまでの交通費は出ないと言う事。あ、ダメだ。お金が無い。しかし取り合えず話だけ聞いておこう。(色々話を聞いていると、夫と娘が素知らぬふりをしてご飯を食べながら、実はこちらへ耳をダンボにして聞いているのが分かって可笑しかった)

電話を切ったら夫が「東京へ行くんやったら切符買うたるで」と。ほんと!?

行き先はフジテレビ本社ではなく別館ビルのある天王洲と言うところ。FAXで地図が送られてきたのです。私は「東京にも天王寺があるのか」と思ったくらいだから天王洲なんて地名もか知らなかったのです。大丈夫かいなと不安に駆られつつ「さあクイズ・ミリオネアに出るぞ」などと意気込んでもいました。  

               続く

 

 

5年前、友人と東京へ行った時、東京タワーの展望台から見たお台場のフジテレビ(球体)