らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

「フィンランド式残酷ショッピング・ツアー」 

最初、このタイトル見た時、フィンランドのバラエティ番組かと思ったのです。

出場者にタダで豪華な買い物させたげる代わりに、過酷なミッションをクリアせよ、と言うような内容の。

違ってました。映画でした。一応ホラーなんだろうけど、何処を怖がってよいのか分からない映画です。エグいっちゃあエグいけど。

そう言えば去年、「ミッド・サマー」って言う映画ありましたね。観てませんが。

夏至の頃にスウェーデンに行っちゃヤバイよって映画。そのフィンランド版です。ストーリーは、フィンランドに買い物バスツアーに出かけたロシア人たちがフィンランド人に襲われて食われると言うもの。はあ?です。。。信じられないことにこの映画、ロシアとフィンランドの合作なのだとか。両国の外交問題に発展しなかったんだろうか?

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主人公は上の写真の二人。フィンランド(間違えた!ロシア人です!)の母子です。父親は亡くなっていて二人暮らしです。息子は反抗期で母親とは口喧嘩ばっかり。息子はスマホでこれからのツアーを撮影しまくり。素人が撮影してるからと言う設定なので画面ブレまくり。もう見てると気分が悪くなります。バスに酔ったぞ。

 ロシアは物資不足… 50年位前に読んだ五木寛之の「さらばモスクワ愚連隊」の中にもチラっとそんな話が出てくるけれど、ロシア人にとってフィンランドへの買い物は田舎の人が都会に憧れるのに似てるのか、いまだにロシアは物資不足なのか…

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なんとなくうら寂しい巨大ショッピングセンター

なんかフランスやイタリアでのお買い物に憧れるなら分かる気もするけど…

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このシーンに、日本に上陸したときは「黒船来襲」などと騒がれてニュースにもなったのに10年ほどであっさり日本から撤退した「カルフール」を思い出した。

あの時「フランス人って諦めが早いなあ」と思ったものだわ。。。

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ここで母子は見てしまう。店員たちが次々にロシア人の客を襲うのを。

訳も分からずともかく逃げる二人。

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隠れていたフィンランド在住のインドネシア人から話を聞く二人。

夏至になると↓こうなるようです。夏至が終わると普通に戻るんだとか。

外国人、えらい災難やがな。(このインドネシア人はフィンランド人の妻に助けられてきたが妻が死亡したためフィンランド人に食われそうになり隠れていた)

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夏至の期間、フィンランドはほとんどの商店が休業する。そんな期間中に買い物ツアーを実行するロシア人。

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ショッピングモールから脱出してフィンランドのコンビニや外の風景も登場しますが、登場するフィンランド人は皆「美味そうなロシア人だ」などと言って母子に襲い掛かってきます。どこまでも逃げる二人。

で、ラストシーンがこれです。 最悪。。。映画制作を放棄したとしか思えない。

この先どう決着させようか考えつかなくて「止~めた」みたいな。

しかも母子の前に転がっているもの…私、個人的にこの映画を許せません。映画のセオリーに反している。ここに来てこの残虐性を見せるのか。この映画、いったい何をしたいんだ!

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上映時間は短いのです。1時間半ほど。つまり観ている方は体力が余るのです。その余力でロシアとフィンランドの歴史を検索したり、ロシア語を調べてみたりしました。

北欧では夏至が終わるとまた長い冬の季節に入って行くので魔物が出没し始めるのだとか。それが「ミッドサマー」やこの映画のような話へと繋がって行くのでしょうか?

 

どうもこれが映画のタイトルのようなので、この文字を拾ってエキサイトで翻訳してみたら、まんま「ショッピング・ツアー」と出ました。

おかげで一つだけロシア語を覚えました。これからちょっとロシア語の勉強でも始めようかしら。 

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※テレビ画面を撮影してるんですが、画面が暗いので私や部屋が写りこんでいます。それでモザイクかけました)

今日で6月も終わりだけど、21日が夏至だったのね。観たのが22日。。。

バッド・タイミングにも程がある。。。

 

ロシアとフィンランドの歴史は…興味があればご自分で検索を。

ひょっとしたらサッキャルヴェンの地を第二次世界大戦時にソビエトに奪われたフィンランド人の怒りが源流にある?知らんけど。

フィンランド民謡「サッキャルヴェン・ポルカ


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