昔の名前は捨てました。

めんどくさい事は嫌いなブログです。

北国の帝王 

タダ乗り鉄VS情熱の鉄道員

この映画を初めて観たのは45年前。知り合いが、試写会に当たったけど行けないからと譲ってくれた映画でした。見た私の感想…「何じゃこれは???」ともかく全く訳の分からない映画でした。

当時の私はまだ二十歳を過ぎたばかりの世間知らずで、難解でもないこの映画の状況がさっぱり理解できなかったのです。

ただ、中年のオッサン同士が列車の屋根の上で死闘を繰り広げる映画としか記憶になく、しかしその印象は強烈で「列車の登場する映画」と言うと真っ先に思い浮かべる映画でした。

しかし、あのパッションいったい何なのだろう…

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45年目にしてようやく再見できました。そしてストーリーを把握できました。

 

舞台は大恐慌時代のアメリカ  職を求めて広い全米を渡るために列車に無賃乗車するしかない人々。そんな連中はホーボーと呼ばれていた。

主人公は仲間からAナンバー1あるいは北国の帝王とよばれ尊敬を集めていた。演ずるは、リー・マービン 昔「日曜洋画劇場」で観た「キャットバルー」と言う映画で酔いどれのガンマン役やってたのがすごく印象に残っているんだけど、この役でアカデミー主演男優賞を獲ってたんだ。

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貨車に乗り込んできた若い男、 シガレット(キース・キャラダイン

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 二人は車掌にみつかり、主人公の機転で逃げ出すが、シガレットは鉄道員たちに一人で乗って来たとホラを吹く。しかしすぐに嘘がバレる。主人公(Aナンバー1)が乗ってきたのが知れ渡ったから。

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行く先々の線路わきの給水塔に自分の名を刻むAナンバー1

その名がまたしても発見されて、鉄道員たちは沸き立つ。

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主人公がAナンバー1、北国の帝王と呼ばれ鉄道員たちからも一目置かれているのは、この19号列車に乗り込めるただ一人の男だったから。この19号には鬼が乗務している。無賃乗車を見つけると相手を徹底的に追い詰め、殺しても平気な車掌がいるのだ。

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泣く子も黙る鬼の車掌、その名はシャック

アーネスト・ボーグナインです。「ポセイドン・アドベンチャー」で印象的な役を演じてた人、「マーティー」と言う映画でアカデミー主演男優賞を獲っている名優です。(この映画を観たい)

(給水塔と言うのも人の飲み水を貯めているのだと思ってました。SLの仕組みなんて興味ゼロだったし)

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こんな危険を冒しても列車に乗り込もうとする彼ら

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シャックが執拗に追う。

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ハンマー振り回して

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川のほとりでは、これは何だろ?集団で懺悔を行っています。老若男女が白い服に着替えて川で禊(みそぎ)?

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この映画で若い女性が登場するシーンはここだけです。主人公は連中の中の誰かの服を盗むために、この一団の中に紛れ込んでいるのです。(45年前に見た時もこのシーンだけチラッと覚えていました。色気のない映画だなと)

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またもや乗り込む

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シガレットの魂胆

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直接対決 ほとんど死闘 そしてシャックを列車から突き落として勝利

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最後にシガレットをも川へ突き落して罵声を浴びせる主人公。 

他人を利用してのし上がろうとする若者を許せないのだ。これぞ北国の帝王

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 最初から最後まで列車の床下や屋根の上で隠れたり決闘したり、シャックの殺しも厭わぬ追跡と攻撃。それをかわし勝利する主人公。

しかしねえ、シャックが可哀想…職務に忠実なだけじゃないの。あ、でもこの性格じゃ仲間に嫌われるのは無理ないかな。

政府の制作を批判するシーンはちょっと出てくるだけで、ほとんど列車アクション映画になってるから、これでエンドになるけど、無賃乗車はアウトでしょ。ノホホンと列車旅ができる現代だからそう思うのかもしれない、あの頃のアメリカの実態も知らないし。アクション映画と割り切って観ると面白い映画でした。

蒸気機関車って石炭で湯を沸かして蒸気で列車を動かしてるのね。そんな原理を知ったのもここ10年くらいの事です。蒸気機関車に乗った事も見たことも無いと思ってたけど、母親に言わせると昔の阪神電車の洲先線(現武庫川線)は蒸気機関車だったそうな。全く覚えてないわ。