らんぷの仕業

s’il vous plait  よろしくお願いします。

浦山桐郎監督の言葉①

映画クイズの答です。

yahooブログの方にも同じ問題を出していたんですが、そちらで正解が出たので。正解は浦山桐郎監督でした。

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浦山監督は生涯に9本しか映画を撮らなかった人でした。

キューポラのある街

「非行少女」

「私が棄てた女」

青春の門

青春の門 自立編」

「龍の子太郎」(アニメーション)

「太陽の子 てだのふぁ」

「暗室」

夢千代日記

一番有名なのは「キューポラのある街」 主演の吉永小百合出世作です。吉永小百合は監督の遺作となった「夢千代日記」にも主演しています。

あまりにも監督の作品数が少ないので、監督の大ファンだった友人の奈良のKさんが「浦山監督をさぼらせないで、もっと映画を撮ってもらおう」と監督のファンクラブを立ち上げたのです。

ここでちょっと私事を。Kさんと知り合ったのは大阪シナリオ学校と言う所。私もKさんも、そこの生徒でした。週一回の授業の。

40年前、子供の頃から漫画家に憧れていてセッセと漫画を描いてもラストまで描けない私でした。それでシナリオの勉強でもしてストーリーの作り方を学ぼうとシナリオ学校に通い始めたのです。

そこで出会ったKさんや他のメンバー、例えば現在は市民運動家で論客のI氏は当時から実行力のある人だったので、積極的に動いてくれてシナリオ学校に特別講師として来阪された浦山監督の承諾を得ました。

監督が当時、阪急ブレーブスのファンで大阪まで試合を見に来られた時に合わせて自主上映会を開き、監督にゲストに来て頂いた事もあります。

上の写真はその時の物ですね。監督は大の酒好きで、お酒が入るとちょっと別人になります。

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↑まあ、この時はまだ大丈夫だったのですが、何となく皆が監督の周りから逃げ出して、一人逃げ遅れた私が監督の話し相手になっておりました。私もちょっと酔っていまして、ここぞとばかりに恋話なぞを打ち明けたり…この時、浦山監督は私にこんな言葉を贈って下さったのです。「あなたはあなたのセンスを信じて人を愛して行きなさい」と。

40年近くたった今もこの言葉を実行してるのかどうか自分でも分かりかねていますが、監督に頂いた言葉として大切な宝物なのです。

(私の隣にいるのはファンクラブのメンバーのHさん。顔を隠さない方が良かったかな)

続きます。次回は、監督が審査員の一人だった、某映像コンクールの最優秀作品を受賞したグループに贈った賛辞の言葉を。