上皇の声
昨日退位されて上皇になられた方の生の声を聞いたことがある。
甲子園球場での全国高校野球選手権50回記念大会の開会式で聞いた。去年の夏が100回の記念大会だったので50年前だ。
主賓として来場され開会の言葉を述べられた。球場の観客の一人だった私は「成人男子にしてはキーの高い声だな」と感じた。
(記念大会のドキュメンタリー映画「青春」で監督の市川崑はこの方の、こんな表情を捉えている)
あれから50年、と言うよりこの30年間、この方の声を聞いてきて随分穏やかな声だと感じるようになった。声がすべてを語るという訳ではないだろうが、ニュース映像などで拝見する限りこの方の物腰の柔らかさや優しさに感じ入るものがある。
(画像は映画「青春」より)
歴史や古典の授業でしか耳にしたことのない(上皇)と言う言葉に私たちも親しむようになる時代が令和なのか。お二人のこれからの生活を「礼をもって、見なかったことにして差し上げるのが一番」とニュース番組でコメンテーターが発言していた。
天皇制などについて云々言う気はない。ただ、天皇と上皇のいる時代に自分が生きているのがおもしろい。